コミュニティ・スクールの推進

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4月17日(水)参議院自民党政策審議会では、宮崎雅夫 政審副会長の司会の下、学校と地域住民等が力を合わせて学校運営に取り組む「コミュニティ・スクール」の推進について、ヒアリング・議論をしました。

赤池誠章 政審副会長の紹介で、下記のようお話しいただきました。

・東京都三鷹市の教育長である 貝ノ瀨 滋(かいのせ しげる)全国コミュニティ・スクール連絡協議会会長 より
「コミュニティ・スクール(学校運営協議会)の推進」について

・茨城県牛久市の前市長である 根本 洋治(ねもと ようじ)名誉CSマイスター より
「学校を核としたまちづくりとコミュニティ・スクールの活用」について

①貝ノ瀨 様
➢コミュニティ・スクールは英国サッチャー政権の頃に活用された仕組であり、わが国でも小渕・森内閣で検討され始め、小泉内閣で法制化された仕組みだ。
(自民党系の首長で「民主党政権の政策だから」とコミュニティ・スクール導入に消極的なことがたまにあるが、自民党政権の政策である)

➢人口減少や教師の働き方改革、現場の様々な課題(不登校・いじめ・学力不振など)がある中で、住民・地域の代表の力を取り込み、より良い学校づくり・地域づくりに繋げている。覇権主義、力による現状変更が行われている中で、地域社会から民主主義の土台を作っていくことが重要だろう。

➢2校に1校はコミュニティ・スクールとなっているが、形骸化しているところも多いと思っているので、仕組の普及と中身の充実を考えていきたい。

②根本 様
➢牛久市長時代は、常磐線沿線で人口が増えるひたち野うしく地区への中学校新設、東部の奥野地区の「おくのキャンパス」など、学校を核としたまちづくりを進めてきた。
➢コミュニティ・スクールで学校と繋がりを持ったことで、子供達からコロナ禍で中止になりかけていた「牛久かっぱまつり」の開会・出席を求められた。立場は変わっても、歴史・文化・スポーツの活動をもっと助長して、子供達・地域が豊かになるようにまちづくりに参画していく。
➢要望するならば、東京等で補助が進んでいる学校給食について、牛久でも小学校・おくのキャンパス前期課程での無償化実現に向けて、補助をお願いしたい。

等について、お話いただきました。

説明後、堂故茂 議員、上月良祐 議員、加藤明良 議員、西田昌司 議員から下記のような質疑がありました。

➢コミスク議連(自民党コミュニティ・スクール推進拡充議員連盟)では全国の取組状況のフォローアップと更なる推進に取り組んでいる。出席議員の先生方も是非ご参加願う。

➢超大国が自国の利益を追い求める、時に他国から毟り取る国際社会において、コミュニティ・スクールは相手とのWin-Win、協働関係の意識を育む大切な部分だ。

➢学校への要望というとモンスターペアレントのイメージがつい浮かぶが、実際の学校運営協議会ではどのような意見が出るのか。議論で醸成した信頼関係の結果、牛久かっぱまつりの存続以外にも、学校外に繋がっていった例はあるのか。

➢牛久を視察した際、保護者が教室内に入って行っても子供達が意に介さず集中・没頭したり、時には子供達同士で教え合ったり、自発的に意見を出し合ったりと先進的な光景だったが、どのようにしてそこまでたどり着いたのか(そこまで行き着いた、プロセスの説明ができればお願いしたい)。

➢コミュニティ・スクール導入にあたっては首長さんと教育長さん、どちらが音頭を取るのか。