令和5年11月8日(水)参議院自民党政策審議会では、山下雄平政審副会長の司会の下、社会保障制度の持続可能性について検討を深めるべく、
清家篤(せいけあつし)全世代型社会保障構築会議座長/日本赤十字社社長/慶応義塾学事顧問
からヒアリングを行い、その後質疑応答・意見交換を行いました。
具体的には、
- 年金問題は取り上げられやすいが、金銭の話であり、実際は持続可能性にはあまり問題はない。むしろ、給付がサービスである医療介護分野の方が難しい
- 子ども子育て支援は社会保険のような恒久財源がなかった、これをどう整えて行くのかが問題だ
- 負担増は現役世代の生活水準を下げてしまう、これまで活用されてこなかった人財(女性・高齢者)を労働力として活用し、支え手を増やすことが重要だ
- 社会保険の社会(給付で再分配を行っていく)と保険(能力に応じて負担する)のバランスをどのようにとっていくかが重要になる
といったお話がありました。
その後、西田昌司議員、古川俊治議員、小野田紀美議員、衛藤晟一議員、上月良祐議員から下記のような質疑がありました。
- 通貨が国外に出て行かないようにすれば量は調節できるのだから、国債発行で通貨供給を増やすことを考えては如何
- 少子高齢化を受けて患者数が減っていく中、どのようの医療体制を維持していくのか
- 超高齢者に対する延命措置治療への保険適用の是非
- 高齢者雇用を促進することで、若年者雇用に影響が出ることはないのか
- 医療における「予防」の意味、重要性
- 子育て支援における機会費用(保育サービスの充実等)の支援、直接費用(住宅費・教育費)の支援の必要性